世界の路地

チンクエ・テッレ

世界の路地

PIE International

ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中南米などの路地の写真集。以下、印象に残った写真の感想。

[ミコノス島/ギリシア]
白壁の建物と狭い路地を挟んで静かにたたずんでいるオープンテラスのカフェ。ブーゲンビリアの大木がカフェの上に覆いかぶさるように枝を広げて花を咲かせている。気持ちいい風に吹かれて、のんびりした時間を過ごせそう。

[ドゥブロヴニク/クロアチア]
路地のど真ん中に堂々とテーブルと椅子を並べているレストラン。テーブルには丁寧にクロスが敷かれ、花瓶や皿も置かれている。ヨーロッパで気候がいいところはオープンテラスが多い。にぎやかに楽しく食事できそう。

[コスタ・ブラバ/スペイン]
石造りの家と路地。家の壁には鉢から枝を伸ばした真っ赤なバラ広がる。家も路地も同じような石で作られていて、自然物のよう。

[サン・シルク・ラポピー/フランス]
小石が敷き詰められた路地には、まばらに背の低い雑草が生えている。家の外壁にもツタ植物がはっていて中庭のような路地。

[クスコ/ペルー]
大小様々な四角形の石を隙間なく積み上げた建物、いわゆる「インカの石組み」。伝統的な帽子をかぶった女性とアルパカが壁際にたたずんでいる。不思議な時間の流れを感じる写真。

[プシュカル/インド]
街の中にある湖をトンネルのような屋根のある路地から見下ろしている静かな写真。自分も昔ここを訪れたことがあるが、こんな景色もあったんだな。

路地は人間の生活になくてはならないもの。何十年、何百年もそこにあり、きっとこれから先もずっとある。「歴史」、「人々」、「生活」、そんなことを考えながらのんびりした気持ちになれる写真集。
パイ インターナショナルという出版社のことは知らなかったが、先日行った大型書店で写真集や絵画のコーナーを物色していると、こちらの出版社の本をたくさん見かけた。
「世界 幻想とファンタジーの情景」という写真集もよかったので、いつかこのブログで紹介したい。

アイキャッチ画像はイタリアのチンクエ・テッレの写真の一枚を参考に描いた水彩画。他にも、描きたくなるような写真がたくさんあった。

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