とんがり帽子のアトリエ

図書の塔

白浜 鴎

とんがり帽子のアトリエ

講談社

白浜鴎さんの魔法を題材にしたファンタジー漫画です。ネットでお見かけした時に絵のタッチが気になって、1巻だけをまずは買ってみました(この記事を書いた2024年3月3日の時点で、13巻まで出ているようです)。

とんがり帽子というと、「とんがり帽子のメモル」を思い出す年代の人もいるかもしれませんが、このとんがり帽子というのは魔法使いがかぶる制服のようなものであり、魔法を悪用しないための枷の役目もあります。魔法使いの象徴ですね。

物語の主人公は、魔法使いに憧れる少女ココ。しかし、魔法は生まれつき魔法使いの力がある者だけがなれると信じられていたので、ココも自分は魔法使いにはなれないと諦めていました。そんなある日、ココは魔法使いが実際に魔法を使う場面を初めて目撃して、魔法は誰にでも使えるという秘密を知ります。その夜、こっそりと魔法の練習をしていたココは、不注意で危険な魔法を使ってしまいます。危ういところを魔法使いのキーフリーに助けられますが、ココのお母さんは助けることはできずに石になってしまいます。母を人間に戻すため、ココはキーフリーがアトリエと呼ぶ学び舎で、魔法使いになるための修行を始めます。

まだ1巻しか読んでおらず、物語は序盤も序盤なのですが、ココの出生にも秘密がありそうです(いや、ないかもしれませんが)。この先は続きを読めるのを楽しみにしています。

この漫画を読むきっかけだった白浜さんの絵ですが、本当に素晴らしいと思います。
最近手を描く練習をしていて、手を描くことの難しさを痛感しています。この漫画にはよく手が描かれていますが、リアル過ぎず綺麗な線でとてもバランスがよくて、どの手も「こんな手が描けたらいいな」と思います。
もちろん、手だけでなくて、表情とか影とかデザインとか素晴らしいところはたくさんあります。きっと、絵が描ける人がみればもっと深くその素晴らしさを理解できると思います。

※アイキャッチの画像は作中の「図書の塔」をイメージして描きました。

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