2024年2月11日の読売新聞の「皇室点描」に、2024年1月に退位したデンマークのマルグレーテ女王(マルグレーテ2世)の記事が掲載されていた。
デンマークが王国であることやマルグレーテという女王がいることも知らなかったし、そもそもデンマークがどこにあるのかも知らなかった。
調べると、デンマークはドイツの北部、ノルウェーの南にある王国で、首都はコペンハーゲン。
以下、「皇室点描」(編集委員 沖村 豪氏)の記事から、マルグレーテ2世についての描写を引用する。
”才気煥発(さいきかんぱつ)な人となりで敬愛を集めた”
”考古学を修めた女王は数々の発掘調査に参加してきた”
”ファンタジー小説「指輪物語」に触発され、描いた絵を偽名で著者に送り、挿絵に採用された”
”ネットフリックスの長編映画で衣装や舞台美術を手がけ、話題となった”
”携帯電話は使わない”
”大の愛煙家”
こんな魅力的な女王なら、デンマークの国民からの人気が高いのも納得できる。
第二次世界大戦の際、1940年4月9日にドイツがデンマークに侵攻、数時間でデンマークは降伏する。
マルグレーテ2世は、その1週間後の4月16日にデンマーク王の孫として生まれる。
第二次世界大戦終了からもうすぐ80年。激動の20世紀を生きた女王も2024年の4月で84歳になり、同年1月には長男のフレデリック10世に王位を譲っている。
ヨーロッパの女傑として思い浮かべるのは、以前であればイギリスのサッチャー首相、最近だとドイツのメルケル首相、そして2022年に亡くなったイギリスのエリザベス女王。
最近は、どの国もリーダーにふさわしい人がなかなかいないように感じる。今の社会の風潮が、リーダーを生みづらくしているのかもしれない。
※ドイツを公式訪問してメルケル首相と会談するマルグレーテ2世の写真(AP通信社)が、読売新聞オンライン(2021年11月11日)掲載されていたのでアイキャッチ画像の参考にする。
写真には、豪快に笑っているマルグレーテ2世と同じく笑顔のメルケル首相が写っていて、飾らない人柄を感じる。大の愛煙家というのも、一時代を引っ張ったリーダーの親しみと頼もしさを感じる。